ダウンロード
メニューを閉じる -

Adrian Eidelman AMA による返信

Published on: 15 7月, 2019

本投稿記事では、RSK のCTO を務めるAdrian Eidelman が6月のAMA からの質問に答えます。

次なる開発マイルストーンとは?

当社は最近、今後のマイルストーンを盛り込んだRSK ロードマップをコミュニティに開示してきました:https://blog.rootstock.io/noticia/development-roadmap/

最新のものは大抵がセキュリティをターゲットとしています。さらに、とりわけ、Unitire のようないくつかの新たな特長や改良、新規のVM オペコード、トランザクションのトレーシング手法を組み込んだRSKj の新バージョンであるWasabi 1.0.0 のTestnet ロールアウト・フェーズを実施中です。ロールアウトが完了すると、ロードマップの最初のいくつかのマイルストーンが成就されることとなります。Wasabi 1.0.0 の詳細情報:https://blog.rootstock.io/noticia/wasabi-release-v1-0-0/

すでにQ3 マイルストーンに取り掛かっていますが、これにはメタ・トランザクションやノード同期改良といった非常に重要な特長が含まれていて、ともにより良いユーザー体験の実現を目指すものです。

 

RSK Ambassadors の機能とは?

RSK Ambassadors とは以下の当社のビジョンを共有する人々のことです:Bitcoin、ブロックチェーンおよび分散型技術こそがより公平な社会の構築を実現する。そして、私たちがこうしたメッセージを世界中に広めるのを後押しします。アンバサダーごとに焦点を当てる活動は異なり、開発者間の技術の推進に注力する人がいれば、RSK の利用について企業や政府に助言を行う人、それに、インキュベーション・プログラムに取り組む人もおり、そうは言っても、全員が変革の実現に向けて取り組んでいます。

 

今年RSK が達成したロードマップのマイルストーン数は?

現状、今年はORCHID v0.6.0 から最近リリースのWASABI v1.0.0 Preview まで4種類のRSKj バージョンを発表してきました。リリースの頻度に既定はないものの、当社は新バージョンの頻繁なリリースを目指していて、そして、必ず、新規の特長、バグ修正、セキュリティのアップデート、またはパフォーマンス向上が伴います。

(Mainnet、あるいはTestnet の最終テスト段階ですでに)リリース済みの特長として、新規のVM オペコード(STATIC_CALL、SHL、SHR、CREATE2)、新たなJSON RPC 手法(eth_gasPrice、debug_traceTransaction)、新しいVM プレコンパイル・コントラクト(HDWalletUtils、BlockHeader)、Unitrie 等が挙げられます。RSK リリースの完全リストおよび導入済みの詳細な変更一覧ですが、https://github.com/rsksmart/rskj/releases で確認できます。

 

今後、ステーキング・メカニズム(staking mechanism)を導入する計画はありますか?はいの場合、いつ頃にリリースを見込んでいますか?ステーキング(staking)に必要なrif の数は?

RIF Marketplace はその他のRIF サービスのためのあらゆるコラテラルやステーキング・メカニズム(staking mechanism)を促進するようなサービスです。RIF Marketplace では、全てのRIF サービス・プロバイダが自身のサービスを提供し、実績や評判をユーザーと共有します。こうした評判ですが、サービス品質の確証にあたってRIF トークンでのオファーを希望するコラテラル/ 保険によって後押しされます。

さらに、一切のRIF サービスはRIF トークンを使って消費されます。RNS ドメインは現在、RIF トークンを使って取得されています。RIF Lumino 技術は各RSK トークンについて利用可能で、RIF トークンはすでにLumino 上で展開されており、ユーザーはRIF トークンでコラテラルを備えたオフチェーンの支払を開くことができます。加えて、RIF Payments はクロス・トークンおよびクロス・ブロックチェーン支払のコラテラルとして、RIF ステーキングを利用することができます。RIF Storage およびRIF Communications はネットワークのインセンティブ・メカニズムとして、RIF 支払チャンネルを利用します。さらに、RIF Gateways はRIF トークンやそのoracle プロバイダを用いて消費され、RIF Marketplace においてRIF トークンにてコラテラルを備えたサービスの品質を約束します。

 

人類のためのブロックチェーン(Blockchain for Humanity)のようなさらなる動きに参加する計画はありますか?

当社は、ビットコインとDLT が、価値の保存と譲渡のための新たな分散型でプログラム可能なネットワークの基盤を築く可能性を秘めていると考えています。つまり、今後10年間で、10億人の人々の生活を変える可能性のある、価値のインターネット(Internet of Value)のことです。当社は、このビジョンに沿ったユースケースの採用を促進できるプロジェクトを常に模索しています。これまで、当社はこうしたビジョンを共有する複数のプロジェクトにおいて連携してきて、それは人類のためのブロックチェーン(Blockchain for Humanity)のみならず、Circle of Angels、Didi、Bitgive 等も挙げられます。

 

RSK で開発されているプロジェクト数は?

現在RSK にて取り組まれている関連する一部の使用事例を当社ウェブサイトで確認できます(https://blog.rootstock.io/partners/)。RSK にて実行されている全ての使用事例が網羅されているわけではなく、進行中、または近々発表予定のRSK にて実装されることとなる、政府、銀行、ゲーミング、ロジスティクス、開発ツール等の産業に関係するその他のプロジェクトもあります。優れた事例として挙げられるのがアルゼンチンのとあるmunicipality の使用事例です:https://es.cointelegraph.com/news/an-argentine-municipality-launches-blockchain-platform-for-neighbors-and-businesses-developed-by-koibanx-with-rsk-technologyさらに、当社はサンフランシスコのRSK Innovation Studio の開館、Ecosystem Fund もしくはアジア地域でのオペレーション開始といった、プラットフォームの導入推進に寄与すると思われるような数々のイニシアチブを今年発表してきました。

 

ETH またはIOTA のような他のプロジェクトと比較して、RSK のことをどのようにお考えになりますか?

Ethereum はRSK の最も近い親族です。RSK 同様、プルーフ・オブ・ワーク(proof of work)ベースで、類似の仮想マシンやアプリケーション・インターフェースを共有します。しかし、重大な違いがあります。

経済的な観点に立脚すると、Ethereum にはEther と呼ばれるネイティブの投機的トークンがあり、ネットワークの効果は、現状、エコシステムのための価値の蓄蔵(store of value)としての役割を果たしうる単一の強固な仮想通貨へとなるよう、Bitcoin を駆り立てています。こうした市場統合のトレンドが続くと、Ether の価値は下落すると考えられます。

また、Ethereum は自身のトークンを持つdApps 向けにカスタマイズされているジェネリックなスマート・コントラクト・レイヤーです。こうしたdApps ですが、媒介トークンとしてEther によってもたらされる摩擦を取り除くことで初めて、何百万人というユーザーによって利用可能になるまで成長可能です。コミュニティ内のこうした作用はEthereum(およびその他のスマート・コントラクト・プラットフォーム)が、トランザクションがトークンで支払されるようなダイナミックなものとなるのを促し、そうなれば、ユーザーはサードパーティのリレーヤーと結合することで、自身あるいは事実上の経済的抽象化と呼ばれる何かのために、トランザクション・ガスを支払うのにマイクロ支払をトークンで受領するようになります。従って、ether の価値は危険に晒される恐れがあります。スマート・コントラクトのステーキングは拮抗する作用ですが、MakerDAO のような最大規模のEthereum プロジェクトの一部は現在、トークンによるステーキングを許容しつつあることから、ether は同時にステーキング・メカニズムとしての独占性も失いつつあります。他方、RSK はBitcoin をネイティブ・トークンとして用いていて、ユーザーに対し、貯め込むようインセンティブ供与を行う必要がありません。

最後に、Ethereum は自身をPoS ブロックチェーンとして再構築しつつありますが、主に、スケーリング能力の点で寿命を迎えていることが理由です。Ethereum 2.0 への移行には技術上の膨大なリスクが伴い、功を奏したとしても、数年の歳月を要します。一方、そのユーザー基盤は、すでに高額で手の出ないような標準のPC をフル・ノードとして有するような、費用の掛かる環境下でのアプリケーション実行を目指しています。RSK は圧縮と集約の技法を用いたオンチェーンのレイヤーの控えめな拡張に基づいた様々なスケーリング計画、ならびにストレージの賃料を使用したより優れたリソース割当を策定しています。このレイヤーは第2レイヤー・スケーリング・ソリューションに理想となり、プラットフォームにてこうした進展を当社は後押しています。第2レイヤー・ネットワークに取り組んでいる多くのチームが現在そして将来的に信頼できるような安定したオンチェーンのレイヤーを必要としています。

IOTA は各ユーザーを、トランザクションに組み込まれているプルーフ・オブ・ワーク(proof-of-work)を提供するマイナーへと仕立てることで、コンセンサスの集中問題の解消を図っています。従って、IOTA セキュリティは支払メカニズムとして継続利用に大きく左右されます。分散化は立派な目標ではあるものの、達成にあたっての確固とした戦略を策定することがより重要です。 サトシ(Satoshi)はブロックチェーンにブロック補助金(block subsidy)を追加した際、建設的なフィードバックのループを創造しました。他方、IOTA には未解決のブートストラップの問題が存在します。そして、長年、集中化コーディネーターを付加してもブートストラップすることが不能でした。最小レベルの熱力学セキュリティを成就することができずにいました。最近、この問題を解消すべく、全く新しいコンセンサス・プロトコルが実施されました。おそらくは上手く進んではいるものの、プロジェクトの技術的な実績を分析すれば、信頼できるとは言えないでしょう。とにかく、技術的な観点から離れれば、半順序コンセンサスの使用はステートフルのスマート・コントラクトに用いられる「もつれ」を排除するため、機能性は制約的です。最後に、全てのトランザクションでのPoW の利用ですが、一切のトランザクションに対し、ブロックチェーンのプルーフ・オブ・ワーク(proof-of-work)を検証させる必要があることから、FlyClient またはNiPowPow 手法のようなSPV ベースのパブリックの検証可能性を排除してきました。

 

RSK の実施にあたって有益な新たな取引所との協議は行われていますか?

当社はデジタル資産取引プラットフォーム上での自身の資産の統合の可能性について模索、規制もしくは意見しません。当社の組織としての継続的なフォーカスとは、ネットワーク採用の増進、ならびに金融包摂やその他の問題に取り組むような使用事例およびアプリケーションの構築です。

 

現状でのRSK およびRIF の目標とは(RIF は関連していると思うからです)?

ビットコインは、価値の移行を目的とした新たなインターネットの構築を定着させました。

RSK はビットコインの能力に立脚し、スマートコントラクト実行を可能にします。そして、RSK Infrastructure Framework Open Standard(RIF OS)は分散型技術を従来の開発者、組織、イノベータへ開放し、繁栄する包括的な社会に必要なアプリケーションを創造するべく、ビジョンをさらに進展させます。

金融包摂は、私たちを深く感動させるものであり、私たちの日常に刺激を与えるものです。その理由の1つは、私たち全員が世界の片隅で、立て続けに発生した経済危機と、非効率的で無能な政府への支持の失墜という困難を直接経験したことです。これは世界中の大半の新興経済国に共通する図式で、人口のごく一部しか適切な金融サービスにアクセスできず、そのために改善の機会が巨大で世界規模になっています。

RIF Labsは、世界規模での金融包摂を可能にし、この最新技術と大規模採用の間のギャップを埋める、次世代のオープン・ブロックチェーンベースのインフラストラクチャの促進と開発に焦点を当てた、目的志向の組織として運営されています。ビットコインとその分散ブロックチェーン技術こそが、価値の蓄蔵や価値の移転を目的とする、ネットワークのプログラム可能な新しい分散ネットワークの基礎となる可能性があると確信しています。Internet of Value(価値のインターネット)のおかげで、おそらく今後10年間で10億人の人生が変わります。 

 

仮想通貨コミュニティにはもっと規制が必要だとお考えですか?はい、としたら、どういった種類の規制でしょうか?

規制全般は、言うまでもなく、非常に複雑な主題です。 そして、ブロックチェーンの場合ならなおさらであり、明確には、私の専門領域ではありません。ですから、私なら、このことを考えているに違いないと思う法律家や規制関係者の見解に委ねたいと思います。 ただ、1つ確信するのは、つまるところ、市場そのものが必要とされる重要な規制を決定することになるということでしょう。

 

非マイナー向けに、Lumino またはRSK ノードを実行するうえでのインセンティブは存在しますか?

RSK ノードを実行することで、自身のトランザクションの有効性を点検するばかりか、システムのルールがマイノリティのグループによって変更不能であることが現実となります。よって、自身のフル・ノードを実行するのはRSK ユーザーの利益に叶うのです。従って、当社はユーザーがフル・ノードであることを証明するための初の分散化システムを設計し、現在、開発中で、将来は、フル・ノードにインセンティブ供与することが可能になるでしょう(Proof of Unique Blockchain ストレージに関するDevcon3 プレゼンテーションを参照)。この技術ですが、RSK やLumino のフル・ノードの報償に利用可能なフル・ノードの経済的報償を将来的に実現することでしょう。

 

ETH アドレスのような見た目にもかかわらず、BTC のアドレスとRSK アドレスには相関はありますか?

RSK アドレスはETH アドレスに相似しています。ユーザーが間違って資金をETH アドレスに送ったりすることのないよう、当社はEthereum のようなネットワークで実行可能なアドレス・チェックサムのメカニズムを実装してきました。こうしたことはノード自体において強要されてはいませんが、クライアント・レベルで勘案することが大切です(例:ウォレット)。チェックサムのメカニズムは次のRSKIP にて詳述されています:https://github.com/rsksmart/RSKIPs/blob/master/IPs/RSKIP60.md

 

RNS が一体何なのか、精査しようとお考えですか?

RIF Name Service(RNS)は、人間が読める名前またはエイリアスによるブロックチェーン・アドレスの識別を可能にするアーキテクチャを提供することによって、ユーザーの体験をより明確化するために設計されています。それは支払、または通信用アドレスのような他の個人的なリソースを識別するために使用可能です。

人間が読み取れる名前に関連付けられた複数のリソースへのアクセスを集中化することで、ブロックチェーン・プラットフォームのユーザー体験を強化します。ネーム・ソリューション・サービス、または「エイリアス」を追加することによる「使いやすさ」と同時に、エラーが生じる確率は著しく低下します。リソース名称は時間の経過とともに変わる可能性があるため、システムは頻繁な変更に対応できるような柔軟性を備えている必要があります。これまで、RIF Name Service はRSK ネットワーク上に構築されたアドレスのみをサポートしていましたが、現在、ブロックチェーン・ユーザーは複数の種類のコインや資産を管理することができます。

RNS の詳細確認先:https://www.rifos.org/rif-name-service/

 

BTC をRBTC に変換するより容易な(より自動化された)方法はありますか?取引所を介さないのが理想ではあります。

BTC とRBTC 間の変換にあたってのネイティブのメカニズムはすでに存在し、2-Way Peg と呼ばれるものがそうです。実際、ユーザーがBTC からRBTC への変換を意図する場合、一部のBTC はBitcoin に固定され、同量のRBTC がRSK ブロックチェーンにおいて解除されます。RBTC をBTC に戻す必要がある場合、RBTC をRSK に再度固定し、同量のBTC をBitcoin のブロックチェーンへの固定から解除します。セキュリティ・プロトコルにより、両方のブロックチェーンに同一のBitcoin を同時に固定することができなくなります。このためには取引の完了状態が必要になります。BTC またはRBTC の固定を解除するために、取引のブロック確認が数百件必要になるのはこのためです。

全てのユーザーが必須数のブロック確認を待ちたいとは考えないことから、取引所はBTC/RBTC 変換にあたってより迅速なメカニズムを用意しており、ユーザーに対し交換手数料を課します。

本ブログ投稿記事では、RSK の2-Way Peg 設計が詳述されています:https://blog.rootstock.io/es/noticia/sidechains-drivechains-and-rsk-2-way-peg-design/さらに、BTC からRBTC への変換にあたっての2-Way Peg メカニズムの使用方法の詳細が確認できます:https://github.com/rsksmart/rskj/wiki/BTC-RBTC-conversion

 

自身の莫大なバランスシートを加味し、RIF が0.1x vs BTC で取引するとして、割安のRIF トークンを取引所から買い戻そうとお考えになったことはありますか?

当社は常に、確固として信じているものが長期的な目標や目的の達成を後押ししてくれるかどうか分析しています。

 

マイニングやノード構成設定についてのステップ別のガイドはありますか?

今後発表予定のマイニングのブログ投稿記事が現在執筆中ですが、今後数週間以内に公開できるかと思います。現状、このリストには、マージ・マイニング(merged mining)やマイニング・ノード設定のことを詳しく理解したいと考えるユーザー向けの便利なリンクが盛り込まれています。

マージマイニング(merged mining):https://github.com/rsksmart/rskj/wiki/Merged-Mining

マージマイニング(merged mining)プールからの使用されるRSK ノードの構成設定:https://github.com/rsksmart/rskj/wiki/Configure-your-RSK-node-to-be-used-from-a-merge-mining-pool

 

RSK faucet が存在していた時、RSK アドレスを唯一有していたjaxx ウォレットからトークンを取り戻すにはどうすれば良いですか?

非常に頻繁には生じないものの、当社は定期的に、RSK Testnet ブロックチェーンのフレッシュ・リスタートを計画して実施しています。すなわち、全てのアカウントの残高がゼロと化すのです。Testnet のリセットは最近実施されましたので、Testnet 資金を取り戻す方法はもはやありません。Faucet は依然として存在していて、Testnet RBTC を取得可能です:https://faucet.testnet.rsk.co/

 

RSK は人類の恩恵のために現行の暗号化システムの改善に注力していますか?

近代の暗号化は信じられないほど難解で、正式な科学の分野です。zk-SNARKS、zk-STARKS、あるいはzk-SHARKS 等の一部の新しい暗号化スキームはRSK の2番目のレイヤー・スケーリングにあたって莫大な可能性を秘めています。しかし、それでもなお、成熟する余地があり、安全に使えるようになるには何年にもわたるピアレビューと分析が不可欠です。この分析は学術全般に従事する世界中の有数の暗号化関係者によって実施されるのが最適であり、IOV Labs の役割というのは、研究を奨励し、最終的にはチーム拡張を後押しするような助成金プログラムを創設することだと私は思います。IOV Labs にて実施される暗号化手法が適用されます:当社は革新的な方法で最良の実在するツールを組み合わせ、処理能力、演算、空間の新たな改良型のトレードオフを目指しています。例えば、当社は従来の署名向けの空間の最小リソース消費を成就するシグネチャ・アグリゲーション(signature aggregation)のための二重署名トランザクションの技法を開発してきました。

 

RSK はどのようにスマート・コントラクトの面でのレファレンスを目指そうと考えていますか?

初心者向けには、当社は世界で最も安全なスマート・コントラクトのプラットフォームであり、最近、Bitcoin Network におけるハッシュ・パワー(hashing power)の51% という、史上最高の水準に達しました。ですので、セキュリティは当社の重要な競争上の優位の1つであり、また、今後もあり続け、引き続き取り組んでゆきます。2番目に、スケーラビリティはブロックチェーンの大規模採用にあたっての障壁の1つであり、当社の重大な戦略目標の1つとなることでしょう。RSK のリサーチ・ラボは新たな提案を評価し、頻繁にスケーリング手法に取り組んでおり、この問題を解消する解決策を開発すべく真摯に努力を講じてきました。RIF Lumino Network はこれを実現するうえでの重大なマイルストーンであり、当社はジェネリックかつ革新的な枠組みの開発にも従事し、shrinking-chain scaling と呼ばれるブロックチェーンのスケーリングを図っています。これはブロックチェーンが圧縮可能であること、そして、圧縮技法には過去のブロックチェーンのパートを書き換えるユーザーとの相関が付随する可能性があるという洞察に基づくものです。すなわち、発掘後にブロックを圧縮することができるのです。このことはとりわけ、トランザクションの圧縮が生成にあたって費用のかかるproofs of executions(実行証明)の提供を指す時、VM を伴うブロックチェーンにとって強力です。

 

RSK は初級レベルのユーザーあるいは全くの初心者に対し、スマート・コントラクトのプログラミングを学習することを推奨しますか?

スマート・コントラクト開発には、特にセキュリティおよび分散型の実行環境に関連する、配慮が必要な特殊事項や細目があります。同時に、多大な作業がこうした方向で実施されてはいるものの、スマート・コントラクトの開発者ツールは、依然、成熟の早期段階にとどまっています。

従って、プログラミング知識のほとんどない人が安全なスマート・コントラクトを創造する方法を学ぶのは絶対的に可能なのです。最近になって完成したサンフランシスコのInnovation Studio は今後、より優れたマテリアルや開発者ツールを使い、初級者向けにより容易な学習方法を供与できるようになれば、と考えています。

 

RSK に参加するマイニング・プールを対象とするインセンティブはありますか?あるとすれば、詳細を教えていただけますか?

言うまでもなく、マイナーは自らが採掘する1つ1つのRSK ブロックからトランザクション手数料のうちの高い割合のコミッションを獲得しています。こうしたインセンティブですが、ますますユニークと化すこととなり、他方で、RSK プラットフォームは採用を推進し、結果、ネットワークにおけるトランザクション数が増えることとなります。当社は、現状、マイニング・プールを含め、RSK の全てのキー・プレーヤーがインセンティブにより効果的に連動し、かつ、ネットワークをブーストストラップできるようなその他の方法を模索しています。

RSK 採掘に関心を持ったマイニング・プールはお気軽にご連絡ください:mining@rsk.co

 

コミュニティにおける技術に疎いグループの1人として、疑問に感じていたのですが、ブロックチェーンの経験が豊富でない、私のようなユーザー向けのガイド作成をお考えですか?私は依然として学習段階にあるため、そういったガイドの存在は新参者にとっては実に有用だと思います。

ブロックチェーンの世界に足を踏み入れようと考えている人々のためにより良い、そして有益で、スピーディかつ容易な学習を促すようなマテリアルの作成の必要性ですが、全くその通りだと思います。当社は最近になってサンフランシスコにInnovation Studio を竣工しましたが、このスタジオは、とりわけ、初心者およびより高度なユーザーの双方がブロックチェーンおよびRSK に関与するのをいっそう容易とするような優れたコンテンツ(ガイド、チュートリアル等)を開発するという目標を掲げています。これについては、近いうちに新情報をお届けします。