IOVラボとRSKが、Gitcoin Web3 ワールド・ハッカソンに参加
文:セルジオ・レマ-、IOVラボ、イノベーション責任者
IOVラボは、Gitcoin Web3 ワールド・ハッカソンに参加することを楽しみにしています。当社は今回が初参加となり、できれば、標準懸賞金とテーマ別ハッカソンの両方に継続して参加したいと考えています。
IOVラボは、ブロックチェーン技術、スマートコントラクト、およびビットコイン(Bitcoin)の利用を通して財務的な包摂を目指す、特定目的団体です。IOVラボは、RSKを支援しており、それをビットコインのDeFi(分散型金融)プラットフォームにすることに取り組んでいます。RSKは、Solidity/EVM/Web3ツールチェーンを共有する、ビットコインのサイドチェーンであり、そのため、既にイーサリアム(Ethereum)のためにdApps(分散型アプリケーション)を開発済みであれば、RSKのためにdAppsを開発することは極めて容易です。大きな違いは、つまり、ネイティブコインがイーサリアムではなく、ビットコインだということです。しかし、RSKにはもっと重要なことがあります。
このハッカソンでは、Java言語で書かれたRSKjという、当社のRSKクライアントの内部に対する関心を高めることを目指しています。このクライアントは、Eutheriumjがまだ開発中に、その派生品としてスタートしたものです。この2年間で、RSKjは多くのリファクタリング、拡張、およびプロトコル変更を経ており、現在は作業するのが本当に楽しいものになりました。安全性と効率性は飛躍的に改善しました。例えば、主なコンセンサス変更の1つに、当社が世界の状態に対して異なるデータ構造を用いていることがあります。実際、これはEth 1.0 trieよりも、Eth 2.0 スパースバイナリツリーに近いものです。これはUnitrieと呼ばれるもので、バイナリtrieであり、全てのアカウント、コード、およびコントラクト・ストレージ・セルを1つのツリー内に持っています。さらに、オリジナルのハッシュ化されていないキーを持っています。これによって、状態のハウスキーピング作業が、はるかに容易で、楽しいものになりました。RSKノードをハッキングしている時にこのデータ構造に遭遇する可能性があります。全てのアクティブなアカウントを検索するために、全ての状態をスキャンしたいですか?簡単です!重複コードをお探しになりたいですかそれも簡単です!Unitrieの詳細については、こちらでどうぞ。
このWeb3ワールド・ハッカソンのために、当社はさまざまな難易度と賞品の10個の課題を選択しました。2万ドル相当以上の賞品を手にするチャンスがあります。賞品は魅力的ですか?課題は簡単すぎますか、それとも複雑すぎるでしょうか?改善を続けるために、是非ご意見をお知らせください。
ネイティブ・ライブラリのインターフェースや、ノードの効率性を高めるためのJINIバインディングの作成など、一部の課題は、純粋なプログラマー向けです。 また、その他のいくつかの課題は、RSKIPとしても知られる、イノベーションの提案です。これらは経験豊富な研究者向けであり、平行取引処理など、優れた新機能を導入するために、当社のノードをハードフォークすることが必要となる場合があります。ご自由にお選びください!
最後に、イーサリアム・クライアントで見たことがないコードがRSKjにあっても心配しないでください。それらの部分は、十分にカプセル化されています。マージマイニング機能や、ビットコインとのブリッジを管理するクラス(イーサリアムのbtcrelayに似ていますが、コンセンサスの中に完全に稼働中のウォレットが含まれます!)があります。当社が、コミュニティ・チャネルとGitcoinイベント・ディスコードの利用をサポートいたします。コーディングを開始する前に、忘れずにコントリビューション・ガイドラインをお読みください。これに従うことは非常に重要です。全ての新規コードに対応するテスト・ケースを含めることを忘れないでください。
始めるにあたっては、こちらからWeb3ワールドに登録してください。Gitcoinアカウントをお持ちでない場合は、GitHubに接続して、アカウントを作成してください。サインアップし、賞品を確認して、Discordに参加し、ご希望の場合はチームを探してください。Discordに入ったら、RSKチームがあなたがお持ちの課題に対する疑問についてサポートします。#rsk channelをチェックしてください。Gitcoinチームは、Gitcoinプラットフォームに関する質問にもお答えします。ハッカソンの期間は、10月28日から11月11日の午後11時59分(東部標準時)までです。ですから、ためらわずに、今すぐ参加しましょう。
ハッピー・コーディング!