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仮想通貨 & Eコマース:ブロックチェーン技術がEコマースの巨大企業によって受容されることとなる背景を理解すべき5つの理由

Published on: 15 8月, 2019

世界規模でのeコマースの取引高は何十億ドルに達します。取引相手が小売業の最大手企業であろうと小規模ビジネスであろうと、eコマースは私たちが製品やサービスを購入する方法を一変させてきました。しかしながら、今年になるまで、多くのeコマースの大手企業や法人は決済手段として仮想通貨を受諾しませんでした。吉報は、2019年度これまでのところ、こうしたトレンドが回帰していることで、 AT&TやAmazon といった一部の巨大企業が仮想通貨革命に足を踏み入れていることです。例えば、AT&T は Bitpayを使用する決済手段に対応し、Amazon は 決済手段としてMoonpayを受諾しています。 では、現状はどうなのでしょうか?大手企業やサービス提供者が決済手段として仮想通貨を受諾するようになっている背景を説明しうる考えられる理由とは何でしょうか?

 

決済方法としての仮想通貨という点でeコマースを取り巻く環境が変化しつつある背景を説明しうる5つの重大な理由を検証してみましょう:

 1 – 従来型の決済方法の高い手数料

従来型の決済方法では、マーチャントは3~6% という不当に高い手数料を負担しなくてはなりません。1日に何千という数の製品を販売するビジネスにとっては、この手数料率は極めて重大な数字に相当します。さらに厄介なことに、従来型の決済サービスは、通常、販売高の低い小規模ビジネスに対してより高い手数料を課します。ブロックチェーン技術は確かにマーチャントのコスト低減のプロセスに寄与すると考えられ、Lightning Network の実施やその他の有意な技術改良に伴い、Bitcoin のブロックチェーンにスケーラビリティが提供されると同時に、時間の短縮が大々的にトランザクション手数料を縮減するからです。従来型の中間者手数料が除去され、代わって、ブロックチェーンの場合、通常コストのほんのわずかな手数料で済むようになったことで、マーチャントと顧客双方にとってのウィンウィンの状況が生まれています。

 

2 – 従来型の決済方法は時として小売業者にとって最適の選択肢ではない

 従来型の決済方法は、往々にして、仮想通貨と比べて時間が掛かります。購入は数秒で完了する可能性があるものの、お金の動きも早いというわけではなく、資金が決済され、マーチャントが利用できるようになるまでに場合によって数日要することがあります。このようなよくある障壁は仮想通貨の世界には存在しません。トランザクションが一定数の確認を伴うメインのチェーンに組み入れられている採掘済みのブロック内に含まれている限り、マーチャントがすべきことは前に進めることのみです。銀行の営業時間、休日、そして資金決済等を理由とする遅延とは無縁です。

 

 3 – チャージバック

 チャージバックは大小の小売業者やeコマースのウェブサイトの双方にとって厄介な問題として常に存在してきました。チャージバックが生じると、資金は顧客の銀行口座に返金されます。ほぼ全てのケースにおいて、マーチャントはこうした問題に直面し、コストを自己負担する羽目になります。顧客が自身のカードの紛失を報告する場合でも、マーチャントは資金を返還し、コストを負担しなくてはいけません。最悪のシナリオとして挙げられるのは、チャージバックが過剰なほど生じることでマーチャントの口座が閉鎖されてしまうケースです。仮想通貨アセットですが、所有者が複雑な暗証番号、マルチシグ、ハードウェア・ウォレット等のセキュリティ対策を講じている限り、(従来型の方法と比べ)盗難がずっと困難です。こうしたことが、マーチャントと顧客双方のリスクを劇的に縮減します。

 

4 – 変動のしやすさはもはや大きな脅威ではない

変動のしやすさは保守的なビジネスにとっての常に大きな問題の1つとなってきました。しかし、(とりわけ)Bitpay やMoonpay のようなサービスは仮想通貨を瞬く間にFIAT に交換することができることから、仮想通貨の変動のしやすさは除去されます。加えて、ステーブルコインは、安定化目的からUSD 等、FIAT 通貨に仮想通貨を固定する後半に使用されている選択肢でもあります。 Money On Chainは例えば、Bitcoin 担保型ステーブルコインで、RSK 技術を介してBitcoin のネットワーク・セキュリティを使って変動のしやすさの問題を解消します。

 

5 – 若年層は多くの国々の仮想通貨の未来に賭けている

肝心なことを言い忘れていましたが、世界中の若年層(15~35歳)の相当な割合が自身の個人貯蓄の中程度から大半を デジタル通貨という形態で保有したいと考えています。このようなシナリオでは、さらに、今後数年間で仮想通貨アセットに対する需要が高まるという見込から、各企業には消費者の新たな趣向に適応することが求められます。

デジタル・アセットは世界中の全ての主要産業のプレーヤーたちによって広く受け入れられる決済手段となるでしょうか?時間のみぞ知るですが、留意しておくべきこととは、Overstock、Amazon、AT&T、eGifter、NewEgg、Microsoft などの数々の大企業がこうしたトレンドを受諾していることであり、日常のトランザクションにあたって、数多くの 仮想通貨対応のデビットカードを用意する有名ブランドが存在することを勘案すると、仮想通貨とeコマースの未来は、確かに、明るいのではないかと思われます。